男性型脱毛症のことを「AGA」と呼びます。
この言葉に対する認知度は高くなっているのですが、女性型脱毛症である「FPHL」はあまり聞いたことがないかもしれません。
しかし、実際には女性も薄毛で悩む方も増えています。
そこでここでは、FPHLの症状や原因などについてご紹介しましょう。
⇒女性の薄毛治療方法はどのようなものがあるの？代表的なものをご紹介します
FPHLとはどのような状態なのか
薄毛治療を行うにしても、まずは自分自身の状態を把握したい方もいるかもしれません。
では、女性型脱毛症である「FPHL」はどのような状態を指すのでしょうか。
進行型の薄毛の総称
FPHLは前頭部と頭頂部の髪の毛が少しずつ減少する進行性の薄毛の事です。
髪の毛は「も毛包」というものに覆われた毛乳頭と毛母細胞の大きさによって太さが決まっています。
ですから、この毛包が小さくなってしまうと、生えてくる髪の毛も細くなってしまうのです。
その結果「薄毛」という悩みを抱くことにつながります。
⇒薄毛治療のサポートに役立つ今すぐできるケアについて
毛包が小さくなる理由について
「毛包を小さくしなければ薄毛で悩むことは無いのでは」という声もあるでしょう。
確かにその通りかもしれません。
しかし、現代の医学では正確にその理由が解明されていないのです。
考えられる要因としては「遺伝」「男性ホルモンの影響」「環境的要因」そして、いくつかの要因が組み合わさったからと考えられています。
薄毛治療を行う方を診断すると、総じてヘアサイクルが乱れている傾向にあり、毛が太く成長するための機関が短くなってしまうので、正常な成長ができないのです。
FPHLの特徴について
薄毛治療を行うにあたり、自分自身が治療を行うべきかを考えたいという方もいるでしょう。
そこでここでは、FPHLの特徴や脱毛パターンについてまとめていきます。
特徴としては以下の通りです。
- 前頭部の毛髪が抜けて薄くなっている
- 後頭部の頭髪が正常
- 短く細い髪の毛や薄毛部分のさまざまな太さと長さの髪の毛が見られる
- びまん性毛髪密度低下といって前頭部中央が特に薄毛が目立つ
など。
一般的なFPHLのパターンは、前頭部の生え際から始まります。
その後、前頭部の幅がだんだんと広がり、髪の毛のボリュームが減少していきます。
⇒薄毛治療の効果を高める頭皮マッサージ方法と注意点
健康状態とFPHL
先に、いくつかの要因をご紹介しましたが、別の病気が隠れている可能性もあるのです。
薄毛になると「今すぐに薄毛治療を」と考えるかもしれません。
しかし、何らかの疾患を抱えている可能性もあるので自己判断でケアを行う事は避けた方が良いでしょう。
症状に関しては以下の通り。
- 卵巣や副腎の腫瘍
- 多嚢胞性卵巣症候群
- 副腎過形成
などの疾患は、女性の脱毛を引き起こす可能性があるのです。
⇒生活習慣を見直して快適な薄毛治療環境を整えよう
また、症状が起こりうる環境や身体状態は以下の通り。
- 加齢
- 遺伝
- 喫煙
- 血糖値の上昇
- 長時間かつ継続的に紫外線を浴びている
- ストレスや疲労がたまっている
などです。
⇒育毛剤や発毛剤と薄毛治療の同時進行は可能？
これらの状態から、しかるべき医療機関にまずは受診をしその際に薄毛で悩んでいることを話すのも1つの方法です。
また、皮膚科・形成外科・外科などに薄毛相談に行き、検査を受けるのも良いでしょう。
上記以外でも、何となく髪の毛が少なくなっている・薄毛で悩み始めている方も早期的な受診をおすすめします。
■参照：女性の薄毛HARG治療